NISAを使った資産形成の始め方
- 友寿 篠崎
- 4月19日
- 読了時間: 4分

老後も安心して暮らすために。いま知っておきたい「NISA」という選択
「このまま貯金だけで老後に備えられるのだろうか?」そんな不安を抱えている方は少なくありません。日本では少子高齢化が進み、年金制度への信頼も揺らいでいます。さらに、物価の上昇や社会保障費の増加など、将来に対する不透明感は増すばかりです。
そんな中、注目されているのが**NISA(少額投資非課税制度)**です。これは、投資初心者でも少額から始められる制度で、税制上の優遇が受けられる点が大きな魅力です。
「投資って怖い」「損をしたくない」という声もよく聞かれますが、NISAはまさにそうした方のための“はじめの一歩”をサポートする制度です。本記事では、NISAの基礎知識から始め方まで、わかりやすく解説します。
NISAとは?基礎からわかる制度の仕組み
NISAは「少額投資非課税制度」と呼ばれ、投資で得た利益に対して通常かかる約20%の税金が非課税になる制度です。
現在のNISAは大きく分けて2種類あります。
つみたてNISA:年間投資上限40万円、最長20年間非課税
一般NISA:年間投資上限120万円、最長5年間非課税
また、2024年からは新しいNISA制度がスタートし、非課税期間が無期限となり、年間投資枠も拡大されました。これにより、より柔軟に資産運用ができる環境が整いつつあります。
いずれのNISAも、**日本在住の20歳以上(2023年までは20歳、2024年以降は18歳)**であれば利用可能。証券会社や銀行などでNISA口座を開設できます。
こんな人にこそNISAはおすすめ!
「投資なんて自分には関係ない」と思っていませんか?実はNISAは、以下のような方に特におすすめです。
投資初心者:少額から始められ、選べる商品も金融庁が基準を設けているため安心
子育て世代:将来の教育費や住宅購入資金の準備に
公務員・医療従事者など安定収入層:長期的な積立に向いている
40〜50代の方:老後の資金準備に最適。年齢に関係なく今からでも遅くありません
共通するポイントは、「将来に備えたいけど、何から始めればよいかわからない」という悩みを持つ人たちです。NISAなら、そうした方でも安心してスタートできます。
NISAを始めるための5ステップ
「始めたいけど、どうすれば?」という方向けに、NISAを始めるまでの具体的な手順を紹介します。
ステップ1:証券会社を選ぶ
NISA口座は、銀行や証券会社などで開設できますが、**ネット証券(SBI証券、楽天証券など)**は手数料が安く、スマホで操作できるため初心者にも人気です。
ステップ2:NISA口座の申込み
本人確認書類とマイナンバーが必要です。申し込み後、数日〜数週間で口座開設が完了します。
ステップ3:制度の選択(つみたてNISA or 一般NISA)
ご自身の投資スタイルに合わせて制度を選びましょう。
長期でコツコツ積み立てたい人 → つみたてNISA
個別株やETFも購入したい人 → 一般NISA
ステップ4:投資商品の選定
つみたてNISAでは、金融庁が厳選した長期・分散・低コストの投資信託しか購入できません。初心者でも安心して商品選びができるのが特長です。
ステップ5:積み立ての設定
月1,000円〜でもOK。自動積立設定すれば、手間なく継続可能です。
よくある疑問と注意点
NISAを始める際、よくある質問を以下にまとめました。
Q. 元本は保証されている?→ 投資のため元本保証はありません。ただし、長期運用&分散投資でリスクは抑えられます。
Q. 途中で引き出せる?→ 引き出しは自由。ただし、再利用はできないため、枠が1回分減ってしまう点に注意。
Q. iDeCoと併用できる?→ 可能です。iDeCoは老後資金専用、NISAは中期〜長期の自由な資金形成向けと使い分けましょう。
Q. 損したらどうなる?→ NISAでは損益通算や繰越控除ができません。損失の取り扱いには注意が必要です。
NISAで資産形成を成功させる3つのコツ
NISAを賢く活用するためのポイントは次の通りです。
焦らずコツコツ積み立てる 短期の値動きに惑わされず、長期的視点で積み立てることでリスクを軽減。
ライフプランに合わせて運用額を調整 無理のない金額から始めて、収入や支出のバランスを見ながら調整しましょう。
定期的に見直し&学びを深める 年に1〜2回は運用状況をチェックし、セミナーや書籍などで知識を更新することが大切です。
まとめ:NISAを活用して、将来への安心を今から育てよう
将来のために備えたい――そんな思いに応えてくれるのがNISAです。少額から始められ、税制面でも優遇されるNISAは、初心者にとって最適な資産形成ツールです。
不安な時代だからこそ、「お金の知識」を持ち、「自分で未来を守る」意識が大切です。まずは小さな一歩から。あなたの未来を、NISAで育ててみませんか?
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